METs explained

METsとは?消費カロリー計算とMototoreの換算方法

METsは、身体活動のエネルギーコストを安静時と比べて表すための指標です。Mototoreでは運動ごとのMETsと体重を使い、食事の推定kcalが運動時間でどのくらいに相当するかを概算します。

METsは個人の消費カロリーを直接測るセンサー値ではありません。 標準METsを使った計算は比較や目安には便利ですが、個人の精密なエネルギー消費量そのものではありません。

公開日: 2026年8月24日 / 内容確認日: 2026-08-22

METとは何か

Compendium of Physical Activitiesでは、MET(Metabolic Equivalent)を活動時の代謝率を安静時の代謝率と比較して表す考え方として整理しています。Unit Conversionsには、1 MET = 3.5 ml/kg/minという酸素消費量ベースの換算と、1 MET = 1 kcal/kg/hourという簡易換算の両方が掲載されています。

1 MET = 3.5 ml/kg/min
1 MET ≈ 1 kcal / kg / hour

たとえば4.0 METsの活動を60kgの人が1時間行うという簡易計算なら、約240kcalという目安になります。

Mototoreで使う基本式

消費kcal ≈ METs × 体重(kg) × 運動時間(時間)

食事の推定kcalから「何分相当か」を逆算すると、

運動時間(分) ≈ 目標kcal × 60 ÷ (METs × 体重kg)

となります。現在のMototoreの計算コードは、この×1.05を付けない簡易式を使っています。式の使い方は食べたカロリーを運動時間に換算する考え方、任意入力は運動時間計算ツールで確認できます。

なぜ他サイトでは「METs × 体重 × 時間 × 1.05」なのか

検索すると、消費カロリーの式に ×1.05 が付くページもあります。これは別のMETs体系を使っているというより、CompendiumのUnit Conversionsにある酸素消費量ベースの換算を展開すると現れる係数です。

Unit Conversionsには、1 MET = 3.5 ml/kg/min、酸素1Lあたり約5kcalとして扱う換算、そして次の式が掲載されています。

kcal/分 ≈ METs × 3.5 × 体重kg ÷ 200

これを60分へ換算すると、3.5 × 60 ÷ 200 = 1.05 なので、

kcal/時 ≈ METs × 体重kg × 1.05

となります。一方、同じUnit Conversionsには簡易なwork unitとして 1 MET = 1 kcal/kg/hr も示されています。つまり、Web上で見かける「×1.05あり」と「×1.05なし」は、どの近似換算を採用するかの違いです。

数値差はどのくらい?

体重60kg、4.8 METs、30分なら、Mototoreと同じ簡易式では約144kcalです。×1.05を使う式なら約151kcalで、約7kcal、比率では5%の差になります。

計算方法60kg・4.8 METs・30分
METs × 体重 × 時間約144kcal
METs × 体重 × 時間 × 1.05約151kcal

どちらも個人の実測値ではありません。このサイトでは、Mototoreの実装と説明を一致させるため、Web計算ツールを含め原則として×1.05なしの簡易式を使い、他サイトとの数字差が起きる理由をここで明示します。

同じ運動名でもMETsは一つとは限らない

Compendiumは速度、ペース、傾斜、負荷、レクリエーションか競技かなどで活動行を分けています。たとえば縄跳びは毎分の回数によって8.3、11.8、12.3 METsなどに分かれ、階段もゆっくり・一般・速い上り・上り下りで値が変わります。

したがって「縄跳びは常に○METs」のように活動条件なしで固定すると、一次資料の意味を失います。

Mototoreの値は「アプリ設定値」

現在のMototoreの運動マスターには、ウォーキング4km/h=3.0、早歩き6km/h=4.0、ジョギング=7.0、ランニング8km/h=8.3、階段昇降=9.0、HIIT=10.0などの値が登録されています。これらは現在のアプリが計算に使う設定値です。

2026年8月22日の現行Compendium監査では、4km/h歩行3.0や約15km/h自転車5.8など強く対応するものがある一方、早歩き6km/h、ランニング8km/h、genericな縄跳び・階段・HIITなどは現在の近い活動行と一致または一対一対応しません。

そのため、アプリ設定値を「現行Compendium公式値」と呼びません。全12種目の対応は運動別METs一覧に分離しています。

なぜ標準METsを精密値と言えないのか

CompendiumのCorrected METSページは、Compendiumが身体活動強度の標準化のために発展し、個人の活動ごとの正確なエネルギーコストを決める目的で開発されたものではないと説明しています。安静時代謝には年齢、体格などによる個人差があります。

Mototoreは実測した安静時代謝や体組成、フォーム、環境条件を測定して補正する設計ではないため、表示値は一般的な目安です。

標準METsの計算に含まれない主な要素

  • 実測した安静時代謝
  • 年齢・体格等による代謝差
  • 体組成
  • フォームや熟練度
  • 実際の速度・傾斜・負荷
  • 路面や環境条件

計算結果が別サイトと違うときの確認順

  1. METsの活動条件:同じ「歩行」でも速度や坂道が違わないか。
  2. ×1.05の有無:酸素換算を展開した式か、1 kcal/kg/hrの簡易式か。
  3. 運動時間:休憩込みの総時間か、実際の活動時間か。
  4. 丸め:小数、1分単位、5分単位など表示処理が違わないか。

数値だけを比較するのではなく、式と入力条件まで揃えると違いを説明しやすくなります。

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